普通の義歯の場合
写真は、保険適応の義歯の歯に引っかける部分です。
これは人が針金を曲げて作ります。どんなに精密に作っても、それほどピッタリつくる事は出来ません。
仮にそれが出来たとしても、咬む力は人間の体重を超えます。つまり60キロ以上がここの針金に集中してしまいます。よって、半年もすればかなり変形してしまうのです。
写真は、あまり見かける時がすくなくなりました、ご存知栓抜きです。この栓抜きに、入れ歯の歯に引っかける部分がとても似ているのです。栓抜きが引っかけで、瓶が歯に当たるのです。
そうなんです! 咬むたびに歯にこじ開ける様な横の揺さぶりが起こるのです。
ミリング義歯は長持ちします。
ミリング義歯は上記の様な、バネを使いません。精密な加工により義歯と歯の部分がはまりこみます。茶筒とフタの様な関係となっております。しかも金属同士が、触れ合うことによる摩耗も計算された構造になっております。
ミリング義歯は、抜歯の原因になる横揺れを殆ど起こさない構造になっております。
それは、運動会で行われる棒倒しと同じです。棒を倒そうと思ったら、なるべく高いところに登って行って倒しませんか?
地面に近い部分を倒そうとしても倒れませんよね。それと同じです。保険の義歯のバネは、まさに歯の一番高い部分に力がかかります。つまり押し倒す力が常に働いているのです。
しかしミリング義歯は、力がかかる重心がもっと低い位置、つまり歯茎に近い部分にあるために、押し倒す力がかかりにくいのです。つまりミリング義歯は引っかけて有る歯が長持ちします、よって義歯も長もちするのです。
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