インプラントの治療には、CT撮影が絶対に必要なのでしょうか?

骨は、エビの天ぷらのようなものです。見た目からは、大きなエビが入っているような天ぷらでも、実際に食べてみると細いエビが入っていた!といった経験はありませんか。
そのエビの大きさを、予め知ることができるのがCTなのです。
つまり、見た目と骨は一致しない場合が多いので、CTでエビならぬ骨の大きさを知っておく事は必須なのです。又、CTは術中に撮る必要が有る場合が多いのです。特に、下顎の前歯の部分に対しては必須中の必須です。よってCTは院内に設置されている必要があるのです。
歯科用CTとレントゲンの違いのページにて解説がございます。


たばこをやめることが出来ません。インプラントはやらないほうがいいですか?

タバコは歯周病のリスクの1つです。よって、インプラントに対しても、当然リスクがあります。しかし、タバコを吸う人がすべて、歯が存在しない。なんてことがないのと同じで、インプラントを埋めている人に対して、致命的なリスクではありません。

ですから、リスクをご承知の上で行います。
ただし、タバコはキズの治癒を遅らせますので、インプラントを埋める施術後の1~2週間程度は、禁煙をした方が良いのは言うまでもありません。また、文献的には、たばこを吸う人のインプラントが駄目になる率は上顎臼歯部(奥歯)においては、吸わない人の5倍程度との報告があります。


眠っている間に手術が終わる『点滴麻酔・静脈内鎮静法』というものは、怖くなくていいなぁ。
と思いますが、デメリットはありますか?

最大のデメリットは、術中にCTを撮って、最終的にインプラントを埋める位置を確認できなくなる事です。それは、静脈内鎮静法を使った場合、軽い寝たような状態になるので、歩行が困難になるからです。つまりCT撮影の部屋まで行けないからです。ただし、上顎の骨が少なくて、サイナスリフト術を併用してインプラントを埋める場合は、術中のCT撮影は不要ですので、この場合は静脈内沈静方を行う場合もございます。


インプラント専門の手術室を完備した歯科医院のほうが安全ですか?

手術室で行ったインプラントと、一般的な歯科医院の外来で行ったインプラントでの予後の差を比較した米国での論文があります。それによると、「予後の差はまったく無い」と報告しています。それは、当たり前の結果です。
インプラントは、一般的な外科手術と違って、口の中のほんの限られた部分で行われます。それも短時間で終わってしまいます。よって、手術室と、一般外来では細菌の量の違いは起こらないからです。それよりも大事なのは、『器具の滅菌と、素早く手術を行う技量』です。

理事長の久保倉が訪れた、米国の7つの大学で、手術室でインプラントを行っていた施設は、一例もありません。特に、インプラントの実績では、非常に有名なニューヨーク大学でも、日本の歯科医院の外来より狭い場所にある普通の歯科用ユニットで、一度に何例ものインプラントを行っておりました。結局、日本ではパフォーマンスでしかないのです。

当院は歯科用ユニットが11台ある中規模歯科医院です。よって手術室に相当する設備の個室もあります。しかし、現在ではそこであまりインプラントは行いません。術中にCTを撮影する事が安心安全には必須であると考えておりますので、よってCT室に近いユニットで行っております。


インプラントをしていても、MRI検査を受けられますか?

MRIは磁場を使う検査なので、口の中に磁力がある物があれば、影響を受けます。しかし、インプラントは、磁力は一切に帯びませんので、MRI検査には一切、支障はありません。
ちなみに、現行の歯科治療で支障があるとすると、磁石を使った入れ歯です。しかし、磁石は入れ歯の方に入っていますので、検査の際には、入れ歯を外せば、何ら問題はありません。











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