子供さん(お子様)の大きなむし歯の治療には、再治療の可能性が低い乳歯冠という被せものを使用することが現在ベストな治療方法と言えるでしょう。全ての部位の乳歯に対応でき、削れ難く、欠けにくい乳歯冠は、今まで日本では金属のものしかなく、見た目の悪さや金属アレルギーを心配される親の方に不評でした。
しかし、当院ではアメリカより最新のジルコニアで出来た乳歯冠を用いた治療ができるようになりました。
※日本国内では流通していない材料の為、厚生労働省、関東信越厚生局より個人使用と言う形式で薬監証明を取得した材料を使います。
簡単ではない小児の乳歯冠治療
今までの金属の乳歯冠でも簡単な治療ではありません。
小児の場合、口腔内が狭く、泣いたり動いたりと、型を取ることが困難なことも多く、型を取るドロドロを飲み込んでしまうこともあります。 全身麻酔も日本では行えず、まともな治療を行うためには、かなりのトレーニングが必要となります。
大きな虫歯と治療
大きな虫歯の場合、レジンでは強度が弱く欠け易いです。
そして欠ける部位は隣り合う歯との間との部分が多く、その部分が欠けると歯の移動が起こってしまい、生え変わり後、永久歯の歯並びにも影響していまいます。
そのため隣り合う部分の詰め物が欠けるのは、一番避けなれければならないです。
それに最も適するのが、現在は乳歯冠です。
現在の乳歯冠
現在の乳歯冠は、お子様の歯を守る、とても大事な治療アイテムです。
乳歯冠は欠けない!外れにくい!再治療が少ない!これが重要な特徴です。
大人の治療に比べると時代遅れの感もしますが、先述した通り、型を取る治療の危険性があり、型を取ってできる冠の性質が乳歯には合いません。
しかし、たくさんの親御様から金属アレルギーは大丈夫か、金属に変わるものがないかと言われてきました。
金属アレルギーについて
まず金属アレルギーについてですが、無視できる程度と思われます。
私たち敬友会の診療所で、25年間治療を続けておりますが、アレルギー症状が出たことは一度もありません。恐らく、そもそも金属が溶け出すようなことがないと思います。
そして金属に変わるものについてですが、ジルコニア等、質の高い被せ物もあり、アレルギーは先ずなく、審美的には非常に満足する冠を作ることも可能です。しかし、ここで大きな問題があります。
乳歯には永久歯のような歯の高さがないため、被せ物を維持させる、つまりしっかり接着させることが出来ません。ですので、自費診療でジルコニア等冠を作ったとしても早期に脱落し、再治療を行う必要が出てきます。しかし、お子様にとっても、再治療が少ないのに越したことはありません。
米国ジルコニア製の乳歯冠導入
長らく金属色を使用していない乳歯冠が無いか探しておりましたが、国内には皆無でございました。
恐らく、この素材を使用した治療は、私たちが日本で最初と思われる、待ちに待った白い乳歯冠です。渡米して開発者から直接トレーニングも受けて参りました。
費用は、54,800(税別)で行っております。
金属アレルギーが心配な方や、審美的に気になる方にお勧め致します。
※日本国内では流通していない材料の為、厚生労働省、関東信越厚生局より個人使用と言う形式で薬監証明を取得した材料を使います。
ジルコニアの白い乳歯冠
ジルコニアは金属の乳歯冠に次ぐ強度があり、レジンとは比べものになりません。
乳歯冠の欠けない!外れにくい!再治療が少ない!、この3つの重要なポイントを抑えつつ、高品質でアレルギーもなく、審美的な冠を作成することが可能になりました
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